「スケルトン」と「居抜き」

こんにちは!厨房機器メーカーのタニコー株式会社の川口と申します。

厨房機器メーカーの私ですが、お客様とお話ししていると、よく物件や内装などのご相談をお受けします。

今回は開業における物件探しのポイント、「スケルトン」と「居抜き」についてお話ししたいと思います。

スケルトンとは、店舗内の床・壁・天井・内装などが何もない『建物の躯体だけの状態』を指します。

 

【スケルトン】

スケルトンは自由にレイアウトができるので、理想をカタチにしやすいところが魅力です。内装や設備もないので一から自由に決めることができますが、その分、内装と設備の取り付けを一から行うので、やはりコストが掛かります。設備が新しいので管理しやすく、衛生管理もしやすい事もメリットです。

居抜きとは、床・壁・天井・内装など店舗内の主要設備が残っている状態を指します。家具や厨房機器等も残っている場合もあります。

 

【居抜き】

居抜きの場合は、床・壁・天井・内装も残っているので自由度は低いですが、給水や排水などの水回りの設備を再利用できる為、コスト面では工事費が抑えられる傾向にあります。

飲食店を開業するにあたって、厨房機器や内装費、設備費、排気ダクト工事などが初期費用の多くを占めますが、これらの設備が再利用できる状態であれば、大幅な初期費用削減となります。

 

ただし、全てが思い通りに再利用できるわけではありません。

「本当はここに○○を設置したいな。 でも、そこに設備がないから無理か…」

「このカウンター、もう少し位置かえたいな…」

「この設備、古くて使えない…」

そんな場合、新たに増設する必要が出てくるため、結果的に新たに造作工事費が発生してしまうなんてこともあります。

色々と挙げてきましたが、厨房機器には給水、給湯、排水、電気、ガスなど色々と設備が必要です。それらの設備を新設するには初期投資に多くのコストがかかり、厨房も高価ですし、コストがどんどんとかさんでいきます。

そこで悩まれるお客様が多くいらっしゃいます。

そんな中で、既存設備をうまく流用できるのであればコスト面も大きく下がります。

 

居抜き物件のほうが良い!というわけではありませんが、コスト面を重視されている場合はスケルトンより居抜きの方が低コストで収まる事が多いかと思います。

その際には、物件の状態・設備の状態・前テナントの退去理由、そしてお店のイメージと合っているか、よくチェックすることが大事です。

「スケルトン」「居抜き」それぞれメリット・デメリットがあります。

それぞれの違いをよく理解して選んで頂き、お店の成功へと歩んで頂きたいと思います。

 

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