厨房機器の高さを考える

皆さんこんにちは。
札幌Ringに所属しておりますタニコーの庄子と申します。

飲食店様に置いて、厨房のレイアウトは仕事をするうえで重要な項目の一つだと思います。
厨房機器の配置、火力、効率性など、一口にレイアウトと言っても様々な項目があります。
その中で今回は厨房機器の高さについてお話します。

業務用厨房機器のスタンダードな高さは800mmの時代が長らく続いていましたが、タニコーでは2021年4月に標準作業面を850mmに上げるという仕様変更を行いました。

これには大きく2つの理由があります。

1つめの理由は、日本人の平均身長が昔に比べて高くなったことにより、高さ800mmでは
作業中の身体への負担が大きくなってしまうためです。

学校保健統計のデータによると、タニコーが設立されて間もない1950年代の平均身長は男性約160cm、女性約152cmでしたが、2021年は男性170.8cm、女性158.0cmとどちらも高くなっています。

一般的に調理機器の作業面の高さは「身長÷2+5cm」で計算することができるので
女性の平均身長158.0cmをもとに計算すると、適切な作業面の高さは840mmになります。

この計算結果から、従来の高さ800mmでは40mmほど足りず、腰などへの負担が大きくなってしまうことがわかります。

2つめの理由は、機器底面を高くすることで、厨房の衛生環境をより良い状態に保つためです。
高さを変更するにあたり、タニコーでは機器の脚の部分を100mmから150mmへと50
mm高くしました。

脚を高くすることで機器下の床面にモップやブラシが入りやすくなり、清掃性の向上につながります。

このような理由からタニコーは、規格製品の高さを850mmへ仕様変更を行いました。

たかが50mmの違いではありますが、その50mmによって身体への負担も厨房の衛生環境も大きく変えることができます。

 

厨房の環境をより良くするために、また、身体への負担を減らすためにも、厨房機器の高さについてしっかりと計画することが大切です。

 

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