札幌Ring所属行政書士の小黒と申します。
この記事を書いている時点では、まだ確定申告作業中であり、実際に期限までに間に合うかどうかやや朧気ではあるのですが、例年通りに終わる見込みとなっております。
さて今回は年度替わりのお話をいたします。
当職の業務はお役所に提出する書類を作成するのはもちろんのこと、メイン業務として補助金申請なども行っております。
これらに関わる共通の事項としまして、いずれもお役所の担当や事務局の担当が変わる時期となります。
許認可業務というものは、クライアント様の希望に沿うように書面の手配をしていくのですが、新規事業を始めるクライアント様にとっては、その開始時期がとても重要視されるところです。特に年度替わりでは「4月から新規事業を!」と前々から計画されているところも多いでしょう。
ところがこの時期においては、役所内での担当の方の異動や部署内での交代などが少なからずあり、その引継ぎがとても重要なのです。
お役所の窓口などは、一時的には業歴が浅い方が受付を担っておられるケースが多く、その部署の先輩主査などにお話を聞きながら進めていくことが多いです。
この際に書類の引継ぎがうまくできたとしても、内容が例外的なケースがあった場合、どうしても上役の指示を仰ぎその判断を待つこととなり、時間がかかってしまい、標準処理期間を過ぎてしまうなどが散見されます。
したがいましてこのような時期に申請する場合は、年明けなどに「年度替わりなので、気を付けて対処しましょう」「例外的な申請は審査時間が大幅に遅れるケースがあります」などクライアント様に周知しておくことが大切です。
また補助金申請で言いますと、事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金は外部委託の事務局が一時的に話を聞いて、上役に話を持っていくことが多いです。
ところがものづくり補助金においては、採択後交付申請時において地域事務局に所管が移動し、その事務局とお話を進めていくこととなります。
地域事務局の方は、とても丁寧に指導や進行をアドバイスいただけるので、複数回交付申請していると、事務局内の方と仲良くなり進めやすくなるのですが、途中で任期が来てしまうケースもあります。
補助金には事業期間が定められておりますので、その期間ギリギリで交代などになってしまうと、連絡そのものが難しくなってしまうことや、内容の引継ぎが不十分な場合もあります。
ですので、今回書き綴ってきた内容にご注意していただいたうえで、各事業者様には、新規事業計画を立てていっていただければ幸いでございます。
何か気になる点がございましたら、是非ご連絡くださいませ。