緊急事態宣言の延長等、飲食店にとって厳しい状況が続いています。しかし、そのような中でも客足が途絶えない飲食店が存在しているのも事実です。何が違いになっているのでしょうか?MS&Consultingが実施している消費者意識調査のデータ分析から1つの仮説をご紹介します。
コロナ禍における調査1228名の回答から、「今後1ヶ月は外食に行かない」と答えた人は全体の13.8%にとどまっていることが分かりました。性別・年代別に比較すると、20代男性(6.0%)・30代男性(4.7%)・20代女性(9.3%)は外食に対する抵抗感が特に小さく、多くの人が「外食に出たい」と思っていることが分かります。
「コロナ禍でも外食に行きたい」と思っている8割強の方々に対して「どんなお店に行きたいですか」と聞いたところ、男女ともに最も多かったのが「普段からよく行くお店」となっており、次いで男性は「自宅近くのお店」、女性は「感染症対策がきちんとなされているお店」の順に多くなっていました。
飲食店を選ぶ基準について、コロナ前と比較して大きくその割合を下げていたのが、「行ったことはないが○○なお店(以下3つの選択肢)」です。
・行ったことはないが口コミや評判が良いお店
・行ったことはないが料理が美味しそうなお店 ・行ったことはないが話題になっていて流行りのお店 |
コロナ前と比べて半分以下となっていました。コロナ禍においては「行ったことないけど魅力的なお店」よりも「普段から行っていて安心感のあるお店」が選ばれていることが分かります。
この結果から分かることは「お客様の行きつけのお店になることの重要性がコロナ前よりも高まっている」ということです。始めてのお店への来店を躊躇するお客様が増えている中では、今来ているお客様のリピート率、来店頻度を高め、お客様にとっての「お気に入りの行きつけのお店になる」「常連様を増やす」、その正攻法とも言えるやり方に改めて注目する必要があると言えます。
MS&Consultingでは、顧客満足度の見える化(CS調査)を始め、飲食業界がコロナを乗り越えるためのサポートを各種行っております。