2022-01-13 16:20:37
こんにちは!
店舗開業サポート事業をおこなっております株式会社ディッシュの綾戸です。
今回は食品の通信販売を始めるにあたってのポイントをまとめてみました。
1、許可申請と設備
・許可申請
飲食店のように店内で即時消費される食品に比べて通信販売・テイクアウト販売等は食中毒になるリスクが大きいため、
販売する商品別に許可申請と設備が必要になってきます。
取り扱い商品によっては複数申請しなければいけないので、各県の保健所に確認してから始めましょう。
【複数許可が必要な場合】
例1:おはぎ製造(3種類の営業許可が必要)
①お米を炊く :飲食店営業
②あんを炊く :あん類製造業
③おはぎを成型する :菓子製造業
【同じ商品でも成分によって許可業種が違う場合】
例2:焼き餃子
肉の比率が50%以下の野菜餃子 :そうざい製造業
肉の比率が50%以上の肉餃子 :食肉製品製造業
愛知県の食品に関する営業許可業種一覧
区分 | 許可業種 |
調理業 | 1.飲食店営業 2.調理の機能を有する自動販売機により食品を調理し、調理された食品を販売する営業 |
販売業 | 3.食肉販売業 4.魚介類販売業 5.魚介類競り売り営業 |
処理業 | 6.集乳業 7.乳処理業 8.特別牛乳搾取処理業 9.食肉処理業 10.食品の放射線照射業 |
製造・加工業 | 11.菓子製造業 12.アイスクリーム類製造業 13.乳製品製造業 14.清涼飲料水製造業 15.食肉製品製造業 16.水産製品製造業 17.氷雪製造業 18.液卵製造業 19.食用油脂製造業 20.みそ又はしょうゆ製造業 21.酒類製造業 22.豆腐製造業 23.納豆製造業 24.麺類製造業 25.そうざい製造業(そうざい半製品を含む) 26.複合型そうざい製造業 27.冷凍食品製造業 28.複合型冷凍食品製造業 29.漬物製造業 30.密封包装食品製造業 31.食品の小分け業 32.添加物製造業 |
・設備
許可認定を受け、実際に製造していくためには大きく分けて2種類の設備が必要です。
①真空包装機・ブラストチラー・3Dフリーザーなど商品の製造工程で必要な設備
②製造場所の区画、温度管理等の食品製造業としての基準を満たす設備
商品の内容に合った許可・設備をしっかり確認してから始めましょう。
2、販路選びとページ作成
ブランドによる指名買いが場合は、自社サイトのみでの販売は大変時間がかかると思います。
そこでモール出店をお勧めしますが、現状【Amazon】【楽天】【yahoo!ショッピング】が
利用者数を考慮すると始めやすいサイトかと思います。
特徴としては下記のようなイメージです
・自社サイト 露出しない(指名買い)
・ECモール
①Amazon 出品型総合モール(商品指名買い、価格の比較、Amazonポイント)
※食品とのマッチングが不向きに感じます
②楽天 出店型総合モール(初期費用大、楽天ポイント、楽天経済圏)
③yahoo 出店型総合モール(初期費用少、PAYPAY・LINE・Softbankポイント)
各モール利用のお客様はポイント利用傾向が強く、ポイント利用できないモールでの購買は行わないことが多いので、
②楽天、③yahoo!ショッピング2社利用をお勧めします。
ただし、販売につながる要素としてページ作りから連動してくるPV数、回遊率、転換率などが大きく関わってくるため、
まずはPV数や回遊率を上げるために、販売開始後もセールなどに合わせた商品、ページ作りなど
細かくサイト内の情報を修正・改善していく必要があります。
得意ではない場合は専門業社と連携しないと販売数増加に結びつかない場合が多いです。
3、包装資材選びと成分表示
・包装資材
商品や流通温度帯に応じた包装資材もコストや選ぶ手間がかかります。ギフト需要か自家用かなどによっても
資材選びが変わってきますので、オリジナル資材作成を含めて販路に合わせた資材選定が必要です。
専門業社とじっくりお打ち合わせの上検討することをお勧めします。
また、包装する際の手間も人件費に直結してきますので包装資材の利便性と作業コストのバランスも
検討材料に入れた方が良いです。
・成分表示
店舗での提供商品に関しては必要ありませんが、食品を販売する際は、
食品表示法に基づいて必要な情報をパッケージに表示する義務があります。
賞味期限に関しては検査機関に出して菌検査してもらうことをお勧めします。
また、加熱方法の説明書や調理方法などが必要であれば別紙で作成し、添付しておいた方がお客さまの満足度につながりやすいです。
4、顧客対応
意外と通販を始めて手間がかかると感じるのが顧客対応です。
モールでの対応の場合、お客様から注文が入るとまずモールより自動配信メールが送られます。
その後、2通のメールを注文毎に内容を商品に合わせて送る必要があり、慣れていないと時間がかかります。
注文~発送までの流れ
①お客さまのご注文
↓
②自動配信メール
↓
③ショップよりの注文確認メール(サンクスメール)
↓
④発送完了メール
その他、商品や納期等の問い合わせメールの対応、メルマガ発信等を行わなければならないため、
商品製造・梱包・発送業務以外にもかかる人件費を収支計画に入れておく必要があります。
また、ご注文からの対応、発送までの早さがお客さま満足度に大きく影響するため、
対応はスピード感を持って行うことも成功へのポイントです。
上記の点を考慮した上で事業計画を立てましょう。
弊社では飲食店様の食品通信販売事業展開に合わせた商品開発のお手伝いをさせていただきます
お気軽にお声がけください
その他事業内容は下記をどうぞ
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